公演・イベント概要
- 日時
- 2023年11月18日(土)14:00 開演
- 会場
- 南館 トリシマホール(全席指定)
高槻城公園芸術文化劇場 開館記念
一般4,500円
友の会4,050円
友の会グリーン3,500円
学生1,000円
●7月13日(木)
友の会 web/10:00~
●7月20日(木)
友の会 窓口・ネット会員/10:00~
友の会 電話/14:00~
●7月27日(木)
一般 web 窓口/10:00~
一般 電話/14:00~
高槻城公園芸術文化劇場
072‑671‑9999(10:00~17:00)※月曜休館(祝日をのぞく)
京舞「松の羽衣」
三保の松原を舞台に、地上に舞い降りた天人が漁夫に取られた羽衣を返してもらうために舞う「羽衣伝説」をもとにした曲です。京舞井上流では一中節で舞われます。そもそも、羽衣伝説は能や舞踊など多くの古典芸能の題材になっていますが、この『松の羽衣』は明治三十五年、三世井上八千代が振り付けし、四世が改作した作品で、能『羽衣』に基づいて作られており、能の詞章も随所に取り入れられ高雅な雰囲気を醸し出しています。五世家元で人間国宝、井上八千代の漁夫・伯了、後継者、井上安寿子の天人の二人立ちで舞われます。天人の舞は神々しく清らか、天に帰っていく天人を追う伯了の姿などドラマ性もあり、気品に満ちた舞台になるでしょう。
狂言「末廣かり」
「すえひろがり」と読みます。扇のことです。果報者(富豪)が召使いの太郎冠者に、「末広がり」を買い求めるよう命じて都に遣わします。ところが、「末広がり」が何かを知らない太郎冠者は、すっぱ(詐欺師)に言葉巧みにだまされ、古傘を「末広がり」と信じ込んで買わされてしまいます。屋敷に帰って果報者に叱られた太郎冠者が「傘をさすなる春日山…」とおもしろおかしく謡い囃すと、果報者は…。縁起物の「末広がり」を題材にした祝言性の濃い脇狂言で、新劇場の開館にふさわしく、晴れやかでおめでたい気分に溢れています。果報者を演じる野村萬斎の円熟、太郎冠者の野村裕基、すっぱの野村太一郎のフレッシュな演技も楽しみです。
能「鞍馬天狗 白頭」
日本人が愛してやまない歴史上のヒーローといえば源義経でしょう。壇ノ浦の合戦で平家を滅ぼしながら兄の頼朝と不仲になり、奥州で若い命を散らします。その悲劇的な生涯は、弱者に心を寄せる「判官びいき」の言葉とともにいまも日本人の心に生きています。『鞍馬天狗』は義経が牛若丸と名乗っていた子供の頃の物語です。主人公は京の鞍馬山の大天狗。鞍馬山の僧が大勢の稚児を連れて花見に出かけます。そこへ山伏が現れて座り込んでしまうので僧たちは立ち去りますが、一人だけ稚児が居残り、山伏にやさしく言葉をかけます。その稚児こそ牛若丸。山伏は自分の正体は大天狗だと明かし、秘伝の兵法を伝授、牛若丸の守護を約束するのでした。前半の華やかな花見から山伏と牛若丸のほのかな愛情漂う交流の場面へ。後半は大天狗の豪快な登場というふうに変化に富み、見どころが満載された作品です。大天狗と牛若丸の関係性と、片山九郎右衛門の大天狗の威厳ある姿に注目です。
※文中の敬称は略させていただきました。(文/亀岡典子)
・未就学児の入場はご遠慮ください。
・チケット完売の場合、当日券は販売しません。
・団体割引(一般10枚以上)については、高槻城公園芸術文化劇場まで。